新年のご挨拶
皆さまあけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
地域の方々、家族様、関係機関の皆さまのご支援、ご協力により、本日までひやしんすを運営することができ、昨年は10周年という大きな節目を迎えることができました。ささやかではありますが式典を開き、多くの方々のご参加とお祝いをいただけた事、心より嬉しく思います。ありがとうございました。新たな年を迎え、心機一転これからも利用者様、地域の方々、社会に少しでも貢献できるよう励んでいく次第です。
さて、特定非営利活動法人ひやしんすとしての新年の抱負としたいところですが、この場をお借りして昨年の出来事でお伝えしたい事があります。昨年10月にひやしんすと共に成長し歩んできた理事長のお孫さんがお亡くなりになりました。まだ18歳でした。そもそもひやしんすは精神障害を持った人たちのセルフヘルプグループとして活動を開始しました。開始の直前理事長が当時4歳のお孫さんを引き取ることになりました。お孫さん自身も障害を持っていたこともあり、それからはひやしんすといつでもどんな時も一緒に行動してきました。どの出来事を振り返っても彼女がいました。彼女とひやしんすは一緒に成長していきました。そんなお孫さんに重篤な脳腫瘍が見つかったのは数年前のことです。すでに手の尽くしようがない状態でした。「なぜ?」と現実を受け入れる事ができませんでしたが、彼女の1時間は私たちの何日分にもなるんだと考えた時、悲しむより彼女が今の時間を大切にできるようなサポートが私たちのするべきことだと思いました。病気が分かってからも様々な出来事、出会いがありました。医学的な面からも全力でサポートをして本人と家族の時間や希望を大切に考えてくださる先生や施設との巡り合い。理事長自身病状が悪化し入院となる事もありましたが、一緒にいれる時間を優先しサポートしてくださった先生、これまで関わりのあった本当にたくさんの人達との再会。彼女はしんどいながらも一時一時を最大限楽しんで過ごし、最後の時を迎えるまで私たちに多くの笑顔を見せてくれました。葬儀には私たちが予想していた人数をはるかに超える数えきれない人たちが参列してくださいました。彼女の満面の笑みが目に浮かびました。ありがとうございました。
彼女は一日一日を大切に過ごすという事を私たちの教えてくれました。目の前の1つ1つの事に全力を尽くし、精一杯働き、楽しみ、休むこと、そして明日が今日より少しでも良い一日になるよう目標を持ち、1週間後の今日、1年後の今日、10年後の今日を笑顔で迎えられるよう日々過ごしていく事です。
これからも色々な出会いや別れがあるかと思います。その一つ一つを大切にし、彼女との様々な思い出と貴重な教えと共にこれからもひやしんすは成長していきたいと思います。
「どんな時も心の底からの笑顔で過ごせるよう、精一杯取り組み、出会う方1人1人に笑顔のおすそ分けをする」そんな思いを利用者様、職員で共有し一丸となってそれぞれの夢や希望の実現に邁進していくことができる。そんな法人運営ができればと思います。これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
利用者さん新年の抱負抜粋
去年は自分へのアドバイスを批判されたと悪いように捉えていました。今年はアドバイスを自分の成長のサポートと捉え、それをきっかけに自分の成長に生かしてい S.K
去年は理由もなくイライラして周りにあたってしまったり、休んでしまう事が多かった。今年は怒らないようにしたい。 M.M
笑顔いっぱい笑い、仕事中は集中して分からない時は職員さんに聞く。 中山
アイロン当てを正確に早くやるようにする。 S.H